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うらじゃ祭り! 岡山の鉄の歴史

今年の夏も「うらじゃ祭り」が開催され 多くの老若男女が うらじゃ踊りに 酔いしれていました
うらじゃ
うらじゃ
うらじゃ
うらじゃ
うらじゃ
うらじゃ
うらじゃ
うらじゃ
うらじゃ

さて 岡山以外の方には 「うらじゃ」 って 何? と思われるでしょう
標準語訳で 鬼だ! です
岡山市北西の 総社市に 「鬼ノ城」(キノジョウ)と言う山があり
昔(1000年以上前)に そこに「うら」(温羅)という が住んでいたそうです
無論 昔話ですが..
事実は 映画「もののけ姫」にも あったように温羅は 鬼がいる と 噂を流し
人々を近寄らせないようにしていたのです..その秘密は!
優れた 「鉄」の技術が 有ったからです!
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当時 鉄を制する物は 全てを制する程の 力を持つ事が可能でした
まさに 温羅 は 当時の 吉備を制する冠者で 権力.富.等を 誇っていたのです
ところが 京の都の 帝は 日本制圧を目指していた為 四道将軍を遣わしました
吉備地方には 「吉備津彦命」 (キビツヒコノミコト)が軍を率いて向かいました
道中 武運を祈願した所が 備前長船 あの 日本刀で有名な所です
すなわち 鉄が欲しかったのです!
現在の吉備津神社 から 弓を引いて 鬼ノ城 目掛け矢をいりました
(吉備津彦命は弓の名手です)
しかし 矢は 温羅の投げる石の当たり 落ちてしまいました
(大陸からの投石機が有ったのでは.....)
その矢を置いた所(吉備津神社内)には 「矢置の石」があり
石とぶつかり 矢が落ちた所 は 「矢喰」と言い現在は祠が建っております
吉備津彦命は 3本 同時に矢を放ち 1本は 石にあたり2本は 温羅にあたり
温羅は まずキジに化けて逃げ 吉備津彦は鷹となって追いました
今度は鯉に化けて逃げましたが 鵜に化けた吉備津彦に捕らえられ
とうとう 命尽き 食べられました!
哀れ 温羅一党は 滅ぼされ 吉備地方は 吉備津彦命 に よって支配されました
これによって「吉備津彦」の名を得たのです 
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これは 桃太郎伝説 の原点とも 言われています
吉備津の津 は 港を意味し 当時は ここまで海だったのです
ですから 鬼ノ城は 鬼が島だったのかも...
しかし 温羅が 寵愛した女性が 総社市黒尾阿曽にいました
吉備津彦命は この女性を哀れと思い 女性と その村の人々を保護したのです
そして 現在でも 吉備津神社において 「鳴釜の神事」が 阿曽の女性
「阿曽女」(アゾメ)において 行なわれています
鳴釜 は 火にかけた 釜より 音の音色.有無により その年の 不作.豊作を占うものです
この火は1000年以上もの間 絶やされる事無く 現在に至っています
ある意味 オリンピックの 聖火より 貴重かも知れませんね!
そして 岡山県の 水島製鉄所(世界最大の製鉄所)が
火入れを 行った時使われた火が この「鳴釜の神事」の 火 です
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このように 岡山は 古来より 「鉄」とのつながりがあり
「備前長船」は 日本中に 知られていますが
それ以前より 製鉄技術に長けていたのです
そのような 歴史がある この土地に置いて 刃物を生業にするのは誠に幸せであります
また 当社 前社長の母は 阿曽女 であり
前社長の家内は 成敗された温羅を 祭った場所 岡山市首部の出身であり
古来よりの鉄の 因縁めいた物を感じます
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もし 他県の方で 岡山の「吉備路」を歩いてみられるならば
古来に滅ぼされた 「温羅」に 思いをはせてみては如何でしょうか?
現在 鬼ノ城 は 発掘調査が進み 近年 日本最古の朝鮮式山城 として
古代史の謎を解く 貴重な 遺跡として 脚光を浴びています
当時 いかにして 山中に 大きな建造物を築いたか?
謎は 未だ 明らかにされておりません!
吉備路の 中国地方唯一の 五重塔 備中国分寺の 後ろに 有る 鬼ノ城を眺めて
貴方は 何を 思うでしょう! 是非 古代ロマン溢れる 岡山に お出で下さい
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